中学生の時に被害を受けたという60代の男性も声を寄せてくれました。背が低く、学生服を着て通学していた男性は、中学3年生の時に帰宅ラッシュで混み合った電車内で、30~40代くらいの女性に股間を触られ、驚きと怖さでことばも出せず、怖くて相手の顔を見ることができなかったといいます。

男性は、この被害のあとの周りの対応でさらに深く傷つきました。当時の担任の教師は、被害の相談を親身に聞いてくれました。

しかし放課後、校長と教頭、学年主任、生活指導、担任の先生が一堂にそろう中で“事情聴取”を受けたのです。

男性の訴えについて、ベテランの学年主任の女性教師から「うそをつくな」と言われ、警察に相談したいと言ったら、「学校の評判が下がる」「警察に言ったって嘘がばれる」と、次々に心ないことばを投げられました。

さらに相談した親戚からは「女の人に触ってもらって気持ちよかっただろう」とからかわれたといいます。

https://www.nhk.or.jp/shutoken/wr/20220425a.html