無惨『しつこい』

無惨『お前たちは本当にしつこい 飽き飽きする 心底うんざりした』

無惨『口を開けば親の仇 子の仇 兄妹の仇と馬鹿の一つ覚え』

無惨『お前たちは生き残ったのだからそれで十分だろう』

無惨『身内が殺されたから何だと言うのか 自分は幸運だったと思い元の生活を続ければ済むこと』

炭治郎『お前何を言ってるんだ?』

『私に殺されることは大災に遭ったのと同じだと思え』

無惨『何も 難しく考える必要はない 雨が風が山の噴火が大地の揺れが どれだけ人を殺そうとも天変地異に復讐しようという者はいない』

無惨『死んだ人間が生き返ることはないのだ いつまでもそんなことに拘っていないで 日銭を稼いで静かに暮らせば良いだろう』

無惨『殆どの人間がそうしている 何故お前たちはそうしない?』

無惨『理由は一つ 鬼狩りは異常者の集まりだからだ』

無惨『異常者の相手は疲れた いい加減終わりにしたいのは私の方だ』