【里崎智也】「巨人元気だな」でなく「松田元気だな」の事実 巻き返しへ「声」大切にしてほしい

巨人はどうか。松田の声がけに、多少の反応はあるが、まだ足りない。はっきり言って、声を出したから勝てるものではない。
それは確かなことだ。では、声を必要ないかと言われれば、泥くさく巻き返す巨人に、それはあって当然の大切な戦力だ。

日本では声は若手が出すもので、主力、中堅以降になれば、若手に先陣を切るように求める無言の同調圧力がある。
巨人の若手が松田に依存せずに元気を出すのは言うまでもなく、坂本や岡本の打線の核となる選手が、
松田と呼応して声を張れば、まったく別の空気が出てくるだろう。

ノッカー元木コーチの空気を和ますセリフが、唯一の覇気と映ったのは、逆にさみしい。「巨人元気だな」ではなく「松田元気だな」というのがまぎれもない事実だった。
声はいますぐ出せる、そして誰もが実行できる。チャレンジャーの巨人は、そういうところも大切にしてほしい。
https://www.nikkansports.com/baseball/column/analyst/news/202302030001079.html