かわいそう



DeNAに勝利し、ライトスタンドのファンに手を振りながら引き揚げる大野雄

◇5日 中日2―0DeNA(ナゴヤドーム)
 エースが胸を張った。
8年ぶりのAクラスを7イニング無失点の好投で引き寄せた中日・大野雄大投手(32)はお立ち台で「僕が入団してからほぼBクラスだった。このAクラスをつかむまで長かった。ファンのみなさんには悔しい思いばかりさせていて、弱いドラゴンズは今年で終わらせたいと思っていた。ここを目指して必死にやってきた7年間。メチャクチャ、うれしいです!」と震える声を張り上げた。

 前夜に8年ぶりの勝ち越しは決めた。「貯金ありのAクラスでないと意味がない」。そう言い続けたエースにとって、この日は最高の舞台だった。7イニングを被安打5の無失点。

「5回で足がつった」こともあり、97球で救援陣に後を託した。

 新型コロナウイルスの影響で短縮、変則となったシーズン。例年なら出場権が与えられるクライマックスシリーズ(CS)は、セでは実施されない。それでも、大野雄は「今年はCSはないですけど、僕らには関係ない。
ホンマに長かった7年Bクラスを終わらせないといけないと思っていた」とキッパリ。11勝、防御率1・82、148奪三振、148イニング2/3。新時代のスタートラインまでチームを引き上げたのは、間違いなく左腕の力だった。


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