見事な独裁体制や

鈴木氏の主張には共感するところがいくつもあるのだが、その1つが、専従(昔は「職業革命家」と呼んだ)活動家が党の中枢を占めているという問題点の指摘だ。

 中央委員、准中央委員は200名を超えているが、すべて中央委員会から給料が支給されている。鈴木氏が所属する京都府委員会なども同じ状態らしい。党のさまざまな会議はほとんどが専従活動家で組織されている。ここで異論を唱え役員から外されるようなことになれば、生活危機に直結することになる。だからどんな無理難題な目標が志位氏らから提起されても、異論を唱えないのだ。

 専従者以外で党の中枢にいるのが議員である。国会議員や都道府県会議員は、党の公認がなければ絶対に当選できない。地方議員でも、若干の例外はあるが党の公認はほとんどの場合、不可欠である。党の指導部には逆らえないのである。