日本ハム・ドラフト6位の宮内春輝投手(26)=日本製紙石巻=が、今キャンプ初めて打者相手に登板した。万波、阪口を相手に30球を投げ、安打性の打球3本に抑えた投球内容を、二塁後方から見守った新庄監督も大絶賛。「リリーフから、抑えでも」と大抜擢(てき)を予告した。

 独特の右サイドハンドから最速は146キロ。自己評価は「50点くらい」と辛めだがスライダー、カット、ツーシームと球種も多彩で、新庄監督は特にシンカーを評価する。「オレは左を抑える投手でいけそうな感じがする」。一般的に、対左打者にはボールの軌道が見えやすいとされるが、独自理論でドラ6右腕の起用を思い描いた。

 宮内は「ようやくこだわりを捨てた」と、明星大2年時に横手投げに変更。130キロ中盤だった直球は最速152キロになった。参考にしたのは元ヤクルト・高津、元西武・潮崎のシンカーに、元ヤクルト・林昌勇の投球フォーム。「そこ(抑え)を狙っていきたい」と大投手の背中を夢見る。昨季も新人の北山を開幕投手と抑えに起用した新庄監督。“原石”発見で競争は激化しそうだ。