ブリュッセル=酒井圭吾】ウクライナ東部で2014年にマレーシア航空機が撃墜された事件で、オランダを中心とした共同捜査チームは8日、撃墜に使われたミサイルの提供はロシアのプーチン大統領が決定した可能性が高いとする最終報告書を公表した。プーチン氏の刑事責任を問える証拠はなく、捜査を終了する。

 オランダの裁判所は昨年11月、ロシアが一方的に独立を宣言したウクライナ東部の親露派集団「ドネツク人民共和国」が、ロシア提供の地対空ミサイルを発射したと認定した。最終報告書は「共和国」とロシア情報機関の通話から、「プーチン氏が(供与を)認可したという具体的な証拠がある」とした。
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