怒られないスケボー練習場を 下野の小学生が署名活動

 【下野】怒られないで練習できる場所が欲しい-。
市内にスケートボードで遊べる場をつくろうと、小学生スケーター7人でつくる「板の会」は、専用パーク整備を市に求める署名活動をしている。
7月末に開始し、集まった署名は900人以上。同会会長の石橋小4年堀口晴太(ほりぐちはるた)君(9)と副会長の同橋本海璃(はしもとかいり)君(10)は「地元の小学生の声を聞きたい」と、市内各校で呼びかけようと奮闘している。

 市内の公園はスケートボードの使用が禁止されている。1年生からスケートをしている堀口君は、禁止と知らずに遊んでしまった時、公園の管理人に「だめだめ」と怒られてしまったという。
それからは家族と県外のパークに出向いたり、自宅敷地にジャンプ台を設置したりして練習している。

東京五輪などで競技が注目されるようになると、周りにもスケートを始める子が増えた。しかし皆、練習場所がなく、同級生や宇都宮市の子も自宅に集まるようになった。

「やりたい人がたくさんいるのに居場所がないのはおかしい」。公園で鬼ごっこをするように、気軽にスケートを楽しめる場をつくるために、自分たちで行政に働きかけようと同会を結成した。オンラインと、パークや用具店で署名を集めている。

これらの方法では、呼びかけが大人やスケーターに限られてしまうため、学校で活動ができないか市教委に相談。了
承を得て、冬休み明けに市内全小中・義務教育学校に署名用紙と回収箱を設置しようと準備している。
堀口君は「パークで署名を集めると、みんな『応援してるよ』と声をかけてくれた。下野市の子も僕たちの活動を知ってほしい」と話している。
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/666937