世界の本塁打王〟王貞治さん(現ソフトバンクホークス球団会長)は現役時代、打撃不振に陥ると1時間以上の特打ちすることがしばしばあった。その理由をこう話した。

「最初、体が元気なうちは、〝ああしよう、こうしよう〟って考えながら打つだろ、それって無駄な力が入っているんだよね。それが終盤になってくると、体から無駄な力が抜けてスーッと力みのないスイングになってくる。〝これだ!〟って思う瞬間、それが理想のスイングなんだ。こればっかりは打ち込んで体で覚えるしかない」

世界の王はスイングの繰り返しで築き上げた。近頃、「〇×選手が20分の特打ち」なんてニュースも流れるが、王さんいわく「それ、特打ちって言わない」っても。さらに近年、打球角度、スピン量などテクノロジーが話題になるが、スイングの基礎がなければ、テクノロジーも生きない。結局は振って、振って、振るしかないと…いうことでしょうね。

人間、生ものです。もちろん、限界もあるでしょうが、ギリギリの挑戦をしてこそ、次が見える。大久保チーフの〝アーリーワーク〟も、基本はスイングする力。世界の王さんの理想スイング論とちょっと重なった。


https://i.imgur.com/PHDxutZ.jpg

そいえばこんな記事もあったなぁ