3月のWBCに出場する侍ジャパンの守護神候補が、実戦で新フォームを初披露した。

 2年目の大勢(23)が12日、紅白戦の六回に4番手として登板し、先頭の増田陸にジャストーミートされた打球は正面をつく三塁ライナーに。続く三軍から参加した育成の加藤には、155キロを計測したこん身の直球を中前へ弾き返された。後続は抑え、無失点に抑えたものの、「今日は打たれてもいいと結果より内容にこだわって投げた。ゲームになった時にまだちょっと物足りない」と笑顔はなかった。

 昨季は新人最多タイの37セーブを記録したが、「研究される」と投球フォームの改造に着手。本人いわく「一度、軸足に足首、膝、右脚の股関節でしっかり体重を乗せるため」、始動する際に軸足をカクッと折り曲げる新フォームに挑戦している。「球速アップ」の狙いがあるという。

 ネット裏で紅白戦を視察した他球団スコアラーがこう言った。

「155キロが出ていた? 球速をアップさせるためのフォーム改造と言うけど、増田陸と育成の選手にも捉えられていた。はっきり言ってそんなにスピードが出ているようには見えませんでした。どういう投球フォームにしようと、本人がしっくりきていればいいんだけど、キャンプイン早々のブルペンを見たときは、抑えが効いていない印象を受けました。まだしっくりきていないんじゃないか。3月にWBCがあるのに、あそこまでフォームを変えるなんてチャレンジャーですよね」

■侍ジャパンは投球フォーム改造ブーム

 そういえば、侍ジャパンに選出されている中日の髙橋宏斗も、代表のエースでオリックスの山本由伸に弟子入りしたことで、師匠とウリ二つのフォームに変更。仰天した立浪監督が「彼(オリックス・山本)のいいところ、髙橋のいいところがある。全部一緒にしようとすると、おかしくなる」と苦言を呈し、慌てて元のフォームに戻すというドタバタがあったばかりだ。

「大勢も『まだ物足りない』と言っているし、しっくりこないようなら、どこかで昨年のフォームに戻す可能性もある」(巨人のチーム関係者)

 いよいよ17日から代表の宮崎合宿が始まる。侍ジャパンの投球フォーム改造ブームに、最も心中穏やかじゃないのは、栗山監督だろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/c3888d915dc4180c59b5ec62d84d373b82f231b2