「正直言って、どの選手もぱっとしません。過去のデータを分析しても、へえーと驚くような選手は一人もいないのです」

 と解説するのは、メジャー評論家の友成那智氏。

「5人の中で、一番疑問符がつくのは、ブリンソンです。彼はストレートには強いが、カーブやスライダーなどの変化球が苦手です。ストレートの打率は3割8分ですが、変化球は0割7分1厘とまるで駄目です。質の高い変化球を投げる日本の投手には苦労するでしょう。しかも、ストレートに強いといっても、スピンが効いていて浮き上がってくるような一流のストレートは打てず、空振り率は48.5%でした。日本での成績は、打率は1割5分、ホームランも全く期待できないでしょう。1カ月くらいで一軍登録抹消になる可能性もありますね」

 もっとも、守備だけは日本で通用するという。

「足も速く、肩も強く、守備範囲も広い。試合がピンチになると、守備でスーパープレーを見せることもありました。守備要員としては使えるでしょうが……」