コオロギがいなくなってもハエの幼虫食べるから平気


ハエの幼虫は意外と美味!? コオロギに勝る強みとは〈週刊朝日〉
https://news.yahoo.co.jp/articles/14df102900fbb7862459bbdf4ca431af1a567a34

イエバエの幼虫(マゴット)を養殖するベンチャーのフライハイ(東京都渋谷区)は昨年、食用の「乾燥マゴット」を発売した。うじ虫というと汚いイメージがあるが、フライハイのマゴットは、豆腐屋から出たおからを食べて育った清潔な「箱入り虫」である。

近年、昆虫食が注目される背景にあるのが“タンパク質危機”だ。国連の予測では、世界人口は2050年に100億人に迫り、タンパク源が足りなくなる恐れがある。だが1キロの牛肉を生産するためには約25キロの飼料が必要なように、家畜の増産は環境への負荷が大きく、限界がある。

 一方、体温を維持する必要がない昆虫は省エネだ。少量の餌で育てられ、しかも廃棄部位がなく丸ごと食べられる。エコで効率的。超優秀な動物性タンパク源といえる。

 昆虫食業界の切り込み隊長といえば、コオロギ。最近はコオロギ粉末を練り込んだせんべいをスーパーでも見かけるが、フライハイの木下敬介社長によると、マゴットならではの強みは三つある。
(1)粉末にする手間が不要
(2)成長速度が速い
(3)水分の多い餌を食べる

ハエは食品廃棄物のような水っぽい餌を好む。日本では年間35万トンのおからが焼却処分されるが、80%が水分で燃焼効率が悪く、多くのCO2が出る。35万トンのおからがあれば3万5千トンのマゴットを生産でき、残渣は肥料として再利用可能だ。

 恐る恐る口に入れると、味のクセはゼロで、パリパリした食感はほぼ桜エビ。月並みすぎる感想で恐縮だが、しょうゆ風味で普通においしい。食卓で冷や奴やサラダにパラパラとマゴットを振りかける未来、そう遠くないかも。
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