中国外交官「わが国が建設した橋、トルコ地震に耐えた」…実は「日本製」
https://news.yahoo.co.jp/articles/5bfeccc26d0fcc60e1418a70ba6c12b7bdeafc32

トルコ南部で起きた大地震を受けた救援活動が続くなか、中国の外交官による事実誤認の投稿が日本側の感情を逆なでしている。日本の技術で作られた世界最長のつり橋を「中国製」とツイッターに書き、それが拡散したためだ。

アジアと欧州をつなぐトルコ・ダーダネルス海峡には世界最長のつり橋「1915チャナッカレ橋」(4608メートル)が掛けられている。韓国のJPエコプラントと新大林産業、トルコのヤプ・メルケジとリマクが建設したもので、昨年3月18日に開通した。

ところが、中国の張美芳・駐北アイルランド総領事が13日、ツイッターで「1915チャナッカレ橋」に言及したうえ、11秒の映像とともに「中国がトルコに建設した橋が地震に耐えた」と投稿した。「#中国技術(China Tech)」というハッシュタグも添えられた。在フランスの中国大使館の公式ツイッターでもこれが共有され、張美芳氏の投稿がフランス語で書き写された。

その後、中国側は事実関係を確認し、14日の段階で関連投稿を削除している。

そもそも1915チャナッカレ橋は今回の震源地とは1000キロ以上離れており、「地震に耐えた」と主張するには無理がある。加えて、甚大な被害をもたらした災害を横目に自国の技術力を誇ろうとする態度についても「不適切だ」との批判が起きている。