鶴「FAの心境は経験した選手にしか分からない部分があるよね。僕も人ごとだと思っていたけど、いつのまにか自分が決断しないといけなくなった。決め手はあった?」

 伏「鶴岡さんが話したように、本当に人ごとだと思っていて心の準備ができていかなかったです。いざ自分が権利を取ることになったら、何をして良いのか全く分からなかった。実際にチームを離れるイメージも湧かなかったので。日本シリーズにも出場して、考える時間が1週間しかなくて大変でした」

 鶴「期間が決まっているから、まずは手を挙げてみようと」

 伏「手を挙げてみました。決め手となったのはファイターズの方とお会いして『一緒にやりたい』と単刀直入に言ってもらえたことです。その言葉に背中を押されましたし、僕の決断を支えてくれました」

 鶴「僕は(2013年に)最下位だったチームからホークスへ行ったけど、寅威は逆の立場だよね。2年連続リーグ優勝して去年は日本一。地元っていう理由はあると思うけど、なぜ一番強いチームから最下位のチームを選んだの」

 伏「僕自身は連覇の場にいましたけど、その前のオリックスは最下位やBクラスが当たり前でした。ファイターズが最下位であることは気にならなかったですし、常勝チームから来た意識はないです。たまたま、この2年間は勝たせてもらっただけなので」

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