藤木源之助は(貧農の生まれだが、虎眼先生に拾われたその時から)生まれついての士(として気持ちを改め生きている身)にござる。
(士分を授かり)士の家に生まれたる者(として生きている我が身)のなすべきは、(虎眼先生の大恩に報いるため)お家を守る。これに尽き申す。