萩生田光一 衆議院議員・日本会議国会議員懇談会事務局長
 「誇りある日本」の建設を
 日本会議、並びに日本会議国会議員懇談会が設立十周年の節目を迎えられました事を、関係皆様と共にお慶び申し上げます。
 国政に参画以来、平沼会長はじめ保守政治の王道を歩む先輩、同僚の皆様と活動を共にさせていただいております事は、政治家としての巾を広げる良い機会と、感謝を申し上げる次第です。
 入会直後直面した、「行き過ぎたジェンダーフリー教育、過激な性教育」対策では日本会議の識者の先生方の後押しもいただき、党内でも問題を喚起し、ジェンダーの暴走をくい止め、正しい男女共同参画社会へと路線を変更する事ができましたし、又、皇室典範改悪阻止に向け、「皇室の伝統を守る国会議員の会」を立ち上げ、日本の国柄を守る一助となる事ができたと自負するところです。その延長で取り組みました初めての「昭和の日」制定記念事業では、選挙区に昭和天皇のお眠りになる武蔵陵を有するご縁から、地元での記念式典や武蔵陵周辺整備事業も進み、多くの国民に「昭和の日」の意義を啓蒙できたものと感じております。
 私達の国は、先人の皆様の血のにじむ努力によって焼け野原の戦後から、めざましい復興を成し遂げ、世界に冠たる経済大国となりました。しかし、豊かさと引き換えに日本人が大切にしてきた心、伝統や文化、地域の絆さえも失いかけている残念な現状を憂います。海外との摩擦を避けるため、歴史的事実から目をそらし、その場しのぎのあいまいな対応が、今日では国益を損なう事にもなってしまいました。
 私達のような戦後世代が政治の一線に立つ今、戦争体験を持つ先輩方から生きた歴史を学び、改めるべきは改め、守るべきは何があっても守り抜く気概を持って、がんばっていかなくてはなりません。十周年にあたり、山積する内外の課題に引き続き真正面から取り組み、「誇りある日本」建設の為には、議員懇談会の果たす役割は更に大きいものがあると確信します。至りませんが議員懇事務局長として努力する事をお誓いし、ご挨拶といたします。(九月四日)