よう生きとったな

【フェブラリーS】レース史上初参戦の外国馬シャールズスパイト 注意すべきはオーナーの〝豪運〟

 同馬のオーナーであるチャールズ・フィプケ氏はダイヤモンド産業界ではその名を知らぬ者がいないほどの企業家で、自然保護活動などの社会活動にも精力的な人物だ。競馬界では、1980年代から北米で競走馬を所有し、カナダ競馬界で殿堂入り。JRAの馬主資格を持ち、現役馬ではカナテープ(牝4・堀)などを所有している。

 そんなフィプケ氏だが、今年1月にはコスタリカで殺人バチに襲われるというトラブルに見舞われていた。

 自然保護活動の一環でコスタリカを訪れていたフィプケ氏はバードウオッチングの際に愛用の眼鏡を忘れ、ジャングルで迷子となり、数千匹の殺人バチの攻撃を受けたという。本人が2月に出した公式声明では、同地で緊急治療を受け「耳の穴からは2匹のハチが摘出された」というから、その激しさが分かる。命を落としてもなんら不思議ではなかった。

 コスタリカでの治療が功を奏し、九死に一生を得た同氏だったが、声明では「またコスタリカで歩く時は特にハチに注意を払いたいと思います。ありがとう!」との豪胆ぶりだ。フィプケ氏だからこそ今回のシャールズスパイト参戦がかなったといえるが、このオーナーのツキが異国の地で思わぬ幸運を呼び込むかもしれない。