>>223
ロケット打ち上げに関する記事における打ち上げ失敗ってのは打ち上げた後に軌道投入できなかったとか制御姿勢ができなくなったとか上昇中にエンジンが停止してしまったなどの「打ち上げ後の所定の目標」を果たせなくなり、さらにコントロール不能や爆発や落下破壊して「取り返しが付かなくなった」場合のことを通常言う
今回は打ち上げる前に異常を感知して(つまり"失敗"をしないための緊急措置)打ち上げを中断して再び打ち上げに臨むんだから中止や延期が妥当
目的を果たせなかったという点ではあくまで「"広い意味"での」失敗になるだろうけど、過去の用例では打ち上げを直前に中断することは「失敗」とはしない

NASAの月探査ロケット、打ち上げ直前にエンジン不具合…9月2日以降に延期
https://www.yomiuri.co.jp/science/20220829-OYT1T50194/
19秒前に打ち上げ中止=イプシロン5号機、地上設備に問題―JAXA
https://www.nippon.com/ja/news/yjj2021100100176/amp/#
スペースXの宇宙船「ドラゴン」打ち上げ、0.5秒前に中止 エンジンにトラブル
https://www.afpbb.com/articles/-/2878839

↓「失敗」の用例
日本のロケット「イプシロン」打ち上げ失敗 地上から破壊指令
日本の小型ロケット「イプシロン」6号機は12日午前、鹿児島県の内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられましたが、ロケットに異常が発生したため、機体を破壊する信号が送られ、打ち上げは失敗しました。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221012/k10013856061000.html
インドの新型ロケット「SSLV」打ち上げ失敗は振動が原因、近々2号機で再挑戦
SSLV-D1は、インド南部にあるサティシュ・ダワン宇宙センターから離昇したのち、しばらくは順調に飛行を続けていたものの、やがてロケットに不具合が発生し、予定していた軌道に到達できず、打ち上げは失敗に終わった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d9c529f569880502e76e47443dcb40eba0bfb37
ロシア、ロケット打ち上げ失敗 上空で炎上
ロシアは16日、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から宇宙ロケット「プロトンM」を打ち上げたが、ロケットは上空で炎上し、打ち上げは失敗に終わった。
https://www.cnn.co.jp/fringe/35048041.html
米ブルーオリジン、無人ロケット打ち上げ失敗−発射直後に問題発生
ジェフ・ベゾス氏率いる米航空宇宙企業のブルーオリジンは12日、テキサス州西部で再利用型ロケット「ニューシェパード」の打ち上げを行ったが、発射直後にエンジンに問題が発生し、打ち上げに失敗した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2022-09-13/RI4JMIDWRGG001
中国、新世代ロケットの打ち上げ失敗 宇宙開発に誤算
長征5号で2基目となる遥2は、海南省にある中国文昌衛星発射センター(China Wenchang Space Center)から2日午後7時23分(日本時間同日午後8時23分)に発射された。しかし、国営の新華社(Xinhua)通信によると「飛行中に異常が検知された」という。
https://www.afpbb.com/articles/-/3134240?act=all

ロケット打ち上げに関する過去の記事での「失敗」の用例を見ても分かる通り、"一般的"にはロケット打ち上げの失敗とは「打ち上げ後」かつ「同機体でのリトライが不可能 」な場合の事故に用いる
なので今回のH3ロケットの発射中断を「失敗」とするのはこれまでの用例から言って適さないし、あの記者会見での共同通信記者の"一般的"とは何を言うのかが不明