フェミニズムの旗手にして、おひとりさまの生き方についてベストセラーを著してきた上野。2年前、彼女は、ある男性を介護の末、看取る。「結婚という制度がイヤ」と公言してきた上野は、彼と密かに入籍していた。

「上野さんは『(訪問介護で)美味しいもの食べられないから、私が作ってあげているの』と手料理を振る舞っていた。彼女は色川さんのことを『おじさん』と呼ぶんです。色川さんは運転ができないので『私がおじさんのアッシー君をやっているのよ』って。ある日、私が色川さんから『薪割りでチェーンソーが必要で』と言われ、ホームセンターに連れて行ったのですが、後に上野さんから『80歳にチェーンソーを持たせるなんて』と言われてしまったこともあります」

「上野さんは色川さんと付き合ってから学問の内容に柔らかさが出てきた。人柄はあのままですが(笑)。『色川さんに食べさせてあげる料理がうまく出来ない』と言うので、僕がレシピを送ってあげたこともあります」(前出・扇田氏)
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