Q. 手術後にどのようなリハビリを行うのでしょうか。またリハビリの期間はどれくらいですか?

A. 大腿骨転子部骨折の手術後では手術翌日からベッドでの座位や車椅子移乗などの練習をし、固定が良好なら立位や歩く練習も開始可能となります。約1ヶ月〜1ヶ月半もあれば、杖歩行により退院可能と考えられます。
大腿骨頸部骨折の手術で、転位がなく(ズレがなく)スクリュー固定の手術の場合も同様に骨折した部分の固定性が良ければ、翌日から体重をかけてのリハビリが可能となります。しかし固定性が不十分な場合には、少しずつ体重を掛けながらのリハビリになるために、リハビリ期間が長くなる場合があります。
人工骨頭置換術の手術後のリハビリも同様に、術翌日から歩行練習も可能となりますが、手術後のリハビリには注意点が必要となります。足の動かし方をしっかり覚えていただく必要があるからなのと、人工骨頭置換術の合併症の1つである脱臼(だっきゅう)を起こす場合があるからです。
大腿骨頸部骨折、大腿骨転子部骨折の手術後リハビリについて簡単にご説明いたしました。
一般的には、約1ヶ月あれば杖や歩行器などを使いながら歩行可能な状態となり、退院や退院調整が可能となります。また元々活動性が高い場合は1ヶ月もかからないうちに退院される患者様もおられます。