福岡県筑紫野市の老舗旅館「二日市温泉・大丸別荘」が、公衆浴場法に基づく県条例に違反し、週1回以上行う必要がある大浴場の湯の入れ替えを年2回しか行わず、消毒用塩素の投入も怠っていたことがわかった。

県によると、昨年8月、レジオネラ症を発生した人の利用施設の一つに同旅館があり、県の調査で基準値の2倍を超えるレジオネラ属菌が検出された。

県が管理体制を調べたところ、旅館側は湯の入れ替えや塩素の投入は適正に行っていたと説明した。
同旅館は、一時休業した後、配管を清掃するなどし、同月中に営業を再開。
10月下旬に行った検査で、基準値を下回った旨を県に報告していた。

しかし、11月に県が改めて調査した際、基準値の最大約3700倍のレジオネラ属菌を検出。
この際の聞き取りで、8月に説明した内容が虚偽であると旅館側が認めた。
公衆浴場法では虚偽の報告には2000円以下の罰金を求める規定があり、県が適用を検討している。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20230224-OYT1T50153/


社長は「スーパー銭湯やよその温泉に行くとものすごい塩素のにおいがする。塩素はくさいと頭に染みついていた」「塩素を入れる法律の施行以前から風呂はあり、我々は子どもの頃から入っていた」と語った。