知人や同僚らによると、永田容疑者は京都市出身で、3年ほど前に金沢市に移住したとみられる。未経験で建設業に飛び込み、三つの会社を転々とした。
どの職場の関係者も「仕事熱心で遅刻も欠勤もなかった」「素直で人なつっこく、ムードメーカーだった」と好印象を口にする。

 「早く一人前になりたい」と周囲に語り、重機操縦の資格取得を目指し、勤務後に1人残って練習する姿も度々目撃されていた。

 ただ、1年ほど前から競艇にはまり、同僚らに「50万円勝った」「朝から30万円負けて、金がなくなった」などと話すようになったという。

勤務先の社長によると、昨年11月ごろから職場に借金返済を迫るヤミ金融からの電話が相次いだ。
社長は「複数のヤミ金から100万円超の借金をしていたと思う。本人はごまかしたが、相当追い込まれていたのではないか」と想像する。