コロナ騒動の前、私は吉田とよく食事を共にした。そんな時、彼がしょっちゅう連れて来る男がいた。仮にA君としよう。Aは美浦トレセンで調教助手をしていた。吉田は言う。
 「コロナ騒動になる前は、週に2~3回は会っていました。日曜の競馬が終わった後、2人で一泊旅行に出掛けるなんて事も何度もしました」
 吉田を知っている人なら、彼があまり騎手同士でつるまない事をご存知だろう。
 「先輩だと気を使うし、後輩だと気を使わせちゃう。だから調教助手や厩務員さんの方が気兼ねなく話せます。その中でもA君は特別な存在でした」

 吉田がAと知り合った時、Aは既に結婚をしていた。

 「仲良くしている人でも、所帯を持つと誘い辛くなって段々疎遠になるのですが、A君とは奥さん公認の仲だったのでそのあたりの心配がありませんでした。奥さんも『豊君なら仕方ないわね』という感じ。A君の家族からは『豊君は彼女でしょ』なんて言われていたみたいです」  

https://news.yahoo.co.jp/byline/satoshihiramatsu/20220330-00288957