中嶋監督は、WBCの日本代表に選ばれた宇田川にカミナリを落とした。
宇田川は自主練習を含めて、4日連続のブルペン入り。武器のフォークを含めて、この日は50球を投じたが、捕手出身の指揮官はダマされない。
184センチ、92キロ。球団発表のサイズよりも、明らかに大きく見える。「誰が見てもそう思うでしょ」。WBCへの調整以前に、最速159キロを誇る自慢の真っすぐが投げられていない。「調整不足じゃないですか。全くでき上がっているようにも見えないし、あまりいい状態じゃない」とバッサリだった。



ダルビッシュ「宇田川さんを囲む会に参加させていただきました! 宇田川さん、ごちそうさまでした!」

宮崎での日本代表合宿において、投手たちの親睦を深める会であると同時に、育成から大出世で侍ジャパンへ選出された24歳の宇田川優希(オリックス)を気遣う会食の場を、ダルビッシュが率先して開いたのである。

「動くためのアプローチをしなきゃいけないのに、減量ということになってしまうと、球速が落ちてしまったりだとか、手の感覚がおかしくなってしまう。だからやっぱり昨日のやつもそうだけど、1年前までは育成で、そこからいきなり侍ジャパン。それなのに、ここでも減量だとか、ボールがどうだとかと言われてしまう。それだとあまりにも一人の人間が背負うには大きすぎる。だからそれは嫌だった」

宇田川激変! 侍ジャパンダルビッシュ有投手(36=パドレス)が宇田川優希投手(24)を絶賛した。
ブルペンで1人投球練習を行う宇田川を近くで観察。30球を投げ込んだ右腕について「すごかったですね、今日は。数日前はなじめないみたいな感じでモジモジしてたんですけど、食事会でみんなが気を使って話してくれて、そこで本人も落ち着いたのかその次の日くらいから、逆にピッチャー陣の中心になっちゃって。手の届かないところにいってしまった」と笑顔。