――アキナのM-1決勝のネタを観たとき、漫才とはこんなに怖いものなのかと初めて思いました。
準々決勝、準決勝と、あれだけ客席を爆発させていたにもかかわらず、
8番目で登場した決勝は一転、お客さんの反応が本当に鈍かった。
準々決勝の大阪会場のトリはアキナで、大爆笑させて締めくくり、さすがと思わせてくれました。

山名 今回は手ごたえ、ありましたね。準決勝もネタ中に、これは絶対いったな、と思ってたんで。今思えば、あの瞬間がいちばん幸せでした。

――予選でのウケが評判となっていたこともあり、『GYAO!』が実施した決勝の三連単順位予想キャンペーンで、
ベスト3のうち、1番人気と2番人気の組み合わせの1位の欄がアキナで、3番人気の組み合わせもアキナは2位の欄に入っていたんです。

秋山 ありがたい話なんですけど、そのプレッシャーにも負けちゃったのかな。

――予選と決勝で、あそこまでウケ方にギャップがあることって、そうそうないと思うのですが

秋山 流れもあったかもしれませんね。5番手のおいでやすこがさんが爆発して、続く6番手のマヂカルラブリーも大爆発した。

――準々決勝、準決勝のときは、秋山さんが「好きなん?」って確認するたびに笑いが大きくなっていって、
最後の最後で、ドカーンと爆発する。じつにきれいな「右肩上がり」のネタになっていました。

秋山 ケツに向かってどんどん上がっていく構成やったんで。準決勝までは、やってて気持ちよかったですね。