1990年頃から女性が殺害されるケースが増えている。特に最近5年間にそれが急増し、昨年2020年には3957人の女性が殺害された。
一日に11人の女性が殺害されていることになる。また2018年から昨年までだと、1万1602人の女性が殺害されているそうだ。

問題は容疑者が逮捕されても判決に至る可能性は僅か2%と低く、無処罰に終わるケースが95%以上となっているというのだ。
だから、被害を訴え出る女性は10人の内一人だとされている。犯人を訴えても無処罰となって報復されることを警戒しているからである。(10月5日付「エル・パイス」から引用)。

しかも、メキシコでは警官は市民から信頼されていない。というのも警官の中には犯罪組織と癒着しているケースが多々あるからだ。
ということで、犯罪を犯しても逮捕されて実刑が下される可能性は非常に僅かだということで犯罪が実に容易となっている。

そして最近の特徴として若い女性が殺害されるケースが増えているということだ。それも次第に残虐性を伴うようになっている。