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<2006年 第1回WBC開催決定、しかし…>

「MLBが主催する、野球の世界一を決める大会を、プロ野球やメジャーリーグが開幕する直前の時期である3月に開催する」
このニュースが発表された時、当初は世間の空気は冷ややかなものであったと、私は記憶している。 「何でそんな時期にやるんだ」とか「そもそも、それが本当に世界一を決める大会と言えるのか」など、冷めた意見が多かったものである。かく言う私の感想も、その当時は「ふーん」というようなもので、大して関心は無かったような気がする。

第1次ラウンドで、日本は中国に18-2、台湾に14-3で大勝し、この時点であっさりと第1次ラウンド突破を決めてしまった。「日本強し!!」といった所だが、今から思うと意外な事に、この2試合の観客はガラガラであった。やはり、当時の世間の注目度はそんな程度だったのである。

日本-韓国戦で、東京ドームはこの大会で初めて満員となった。ちなみに、この試合は皇太子ご夫妻もご観戦されていたのであった。

WBCに対して、冷淡な反応を示していた日本の人々を、一気にWBCに振り向かせるような大事件が起きたのが、日本にとっての第2次ラウンドの初戦のアメリカ戦であった。世紀の大誤審により、何とも皮肉な話ではあるが、日本でのWBCへの注目度は一気に跳ね上がった。