後ろ足で立って人のような動きをすることで人気を集めていた釧路市動物園のメスのホッキョクグマ、ミルクが1日、繁殖のために一緒にいたオスに襲われて死にました。動物園は、再発防止に向けて検討するとしています。

ミルクは2014年に釧路市動物園にきた10歳のメスのホッキョクグマで、人のように後ろ足で立って歩いたり、おもちゃを使って遊んだりする姿がSNSで話題になりました。
動物園によりますと、ミルクは1日午前11時すぎ、繁殖のために一緒のオリにいたキロルに首や頭をかみつかれているのが見つかり、飼育員が引き離そうと試みましたが、その後、死んだということです。
動物園は5年前からミルクとキロルの繁殖に向けた取り組みを続け、これまでに200回以上同じオリで過ごさせていましたが、これまでに争うことはなかったということです。
動物園では当面、ホッキョクグマの展示を見合わせ、2日から園内に献花台を設置しています。
釧路市動物園は「ミルクは皆さんから愛されていたので申し訳ない気持ちでいっぱいです。今後、再発防止について慎重に検討していきます」としています。

https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20230302/7000055652.html