とりわけ渥美弁護士が問題視しているのが、「情報ライブ ミヤネ屋」(読売テレビ)である。ミヤネ屋では、提訴会見があった18年10月11日、翌12日、東京地裁で第一回口頭弁論が開かれた19年2月18日、と3回、30分から1時間に及ぶ特集でこの問題を取り上げている。特に初回は、遺族側の主張を垂れ流すばかりの偏った報道であった。だが、一連の訴訟の判決は一切報じていない。

 なぜ、ミヤネ屋は結末を報じないのか。佐々木氏はその思いをぶつけるべく、1月23日付で、読売テレビに謝罪と説明を求める申し入れをしている。回答期限は3月24日とのことだが、対応次第によってはBPO案件になる可能性もあり、番組の良識が問われている。