そして…本作の主人公、ギラの登場!
ん?どこかで見た顔が…そう!戦隊シリーズで素面出演常連の、スーツアクターの高田将司さんが兵士役で登場しています!
続く、シュゴッダムの城内で5国の王達が対面するこのシーン。CG技術をふんだんに使っている本作では、背景は合成でも床や小物はほとんどが作り物!
たいていのドラマでは、既存の物を借りたりして使っているものなのですが、『キングオージャー』にしかない描けない世界をつくるために、小物にはとことんこだわり、0から作り上げています。見てください。この神々しいシュゴッダムの玉座。細部にまでこだわりぬいてつくられた、美術部の努力の賜物です。
王様たちが集う裏で、2000年の眠りをへてバグナラクが復活します。
今回登場した怪人はダンゴムシがモチーフのダンジーム。上堀内監督の提案で、あえて一度も「喋らない」怪人になっています。
静けさによって恐怖心が掻き立てられる、恐ろしい登場シーンの演出が素晴らしかったです。そして、変身した王様たちと、戦闘員サナギムによる等身大アクションシーン!
3人のキャラクターを捉えた、三者三様の戦いぶりが見れましたね!
本作では変身剣・オージャカリバーの他に、「キングズウェポン」という盾の武器が登場します。このキングズウェポンにはいくつかのモードあり、このシーンではブラックが「爪モード」、イエローが「鎌モード」、パープルが「弓モード」となっています!要チェックです!
CGの話に戻りますが、本作では従来のグリーンバック合成に加えて、業界内では最注目のLEDウォールを使ったバーチャルプロダクションという技術を使って撮影を行っています。
スタジオ内に巨大なLEDパネルを設置し、背景に映像を流しながら撮影しているのです。
ディズニー制作の配信ドラマ『マンダロリアン』など、LEDウォールを使った撮影は海外では主流になりつつありますが、ここまで作品全体にバーチャルプロダクションが使用されている作品は国内初ではないでしょうか!
例えば、ギラとラクレスが対面するこのシーン。合成後の映像に見えるかもしれませんが、合成をすることなくこの水準の映像が撮れちゃうのです。末恐ろしい技術です…!
この企画でLEDウォールが使われるようになった詳しい経緯は【企画編】で!
ギラが「邪悪の王」と高らかに宣言するこのシーン。1話の山場とも言える非常に重要な場面でした。現場では何度もリテイクを重ねた末につくりあげた珠玉のシーンとなっています!
「俺様が世界を支配する!!!」ギラの掛け声に呼応するように、ゴッドクワガタが目覚めます。そして、ついにキングオージャーの覚醒!ダンジーム、爆発四散!!
キングオージャーの覚醒からの大迫力の巨大ロボ戦は圧巻でした。
CG技術、ミニチュアセット撮影、LEDウォール撮影、今まで戦隊が積み重ねてきた特撮の技術と新しい技術を融合した、『キングオージャー』にしか描けない戦闘シーン!まさに「度肝を抜く」映像を堪能できたのではないでしょうか。来週からも度肝を抜き続けますので、ぜひお楽しみに!
(文責 髙橋諒平)