松枝牧場・松枝靖孝さん:
(2022年)10月に減産っていうのが発表になって、「牛乳を作るのをやめましょう」っていう働きがけがあった。

北海道広尾町で生乳を生産している「松枝牧場」では、年間2100トンの生乳を生産しています。しかし、今年度は約600トン、減産しなければいけないというのです。
工業製品と異なり、牛は定期的に乳を搾らないと病気になってしまうため、生乳の生産量をコントロールすることは困難です。

そんな中、酪農家が下した苦渋の決断。

松枝牧場・松枝靖孝さん:
1日大体、1.75トン。金額にして17万円、毎日…捨ててます。

毎日、1.75トンものしぼった“乳”を、排水溝に廃棄することでした。

これには取材スタッフも思わず「捨てる量ですか!?」と声を上げます。