金原明善(1832-1923)
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天竜川西岸の豪農の家に生まれた金原明善は、水防の必要性を説き明治7年(1874)
天竜川治水事業に私財5万6千円余を投じた。「植林に投資するのは銀行預金と同様であり、倹約によって生まれる」という持論もあった。

やがて治水事業は、国の直括事業になり、明善は「治水の基は水源涵養林にある」と林業に転じ、
官有林にスギ249万本、ヒノキ49万本を献植し並行して隣接山林にも植林をしたという。

また、金原明善も、作業員の人たちと一緒に山小屋で暮らし、率先して苗木を担ぎ、急斜面に一本一本植えてきたという。