2004年春、福島県西会津町のスギ林において、花粉がまったく飛散しない雄花が発見されました。調べてみると、この雄花はスギの雄花だけに寄生するスギ黒点病菌(Sydowia japonica)というカビに感染していることが分かりました。
私たちは、この自然界に普通に生育するカビを利用してスギの雄花を枯死させ、花粉の飛散を抑える方法の開発に着手しました。カビという微生物を利用して花粉の飛散を防止しようとする技術開発は、世界で初めての試みです。



無花粉スギなんかよりこっちの研究を支援するほうが賢明やで