サー・ジェームズ・ウィルソン・ヴィンセント・"ジミー"・サヴィル(Sir James Wilson Vincent "Jimmy" Savile, 1926年10月31日 - 2011年10月29日, OBE KCSG)は、イギリスのテレビ司会者、DJ、慈善活動家。音楽番組や子供向け番組の司会者という表の顔を利用して未成年者への強姦や性的虐待を繰り返していたことが死後に発覚した[1][2]。

1964年から42年にわたって放映されたBBCの長寿音楽番組「トップ・オブ・ザ・ポップス」の初代司会者であり、憧れの有名人たちとの面会など少年少女の視聴者たちの夢を叶える企画を実施するBBCの子供向け番組「ジムにおまかせ(英語版)」の司会も行っていた[3][4]。

サヴィルの死後、当時10代だった複数の女性がサヴィルにレイプされたと証言しはじめ、その後の警察や独立調査委員会の調査で、サヴィルがBBCの楽屋にて彼の番組に出演する少年少女に性的暴力を加えていたことが判明した。被害者72人のうち、強姦被害者は8人。強姦未遂の被害者は1人という結果が判明した[5]。また、最年少の被害者少年は当時8歳だったという[5]。

また、サヴィルがボランティアスタッフとして勤務していた国営病院施設で患者にも同様の性暴力を働いていた事が判明し、5歳から75歳までの少なくとも103人の犠牲者がいることがわかった。サヴィルは性暴行だけでなく、死体の義眼を取って指輪を作ったり、霊安室にて死体性愛をも行っていたことも判明した[6]。