絶好調を自認しなくとも打球はフェンスを越える。オープン戦3号は12球団単独トップ。その打棒は日を追うごとに上向いている。この試合でも好投手・メルセデスのカーブにうまくタイミングを合わせ、白球をスタンドへ運んだ。「悪い感じの引っ張りではない。状態が良いかは分からないけど、ホームランが出ているので悪くはないのかなと思います」。昨季18本塁打の大砲候補は着実に実力を伸ばしている。

活躍を見届けた新庄監督は、あえて賛辞は贈らなかった。「まだホームランバッターじゃない。中距離ヒッターですよ。ホームランバッターを目指すと全てが崩れてくるタイプ。左中間や右中間に二塁打を打つ意識でいけば、自然にホームランが増えていく打者じゃないかな」。大きな期待を寄せるからこそ、シーズン開幕までお褒めの言葉は取っておく。
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