1千万円「私かも」相次ぐ ごみ処理施設で拾得


札幌市で1月、回収されたごみの中から現金1千万円が見つかった。届け出を受けた
札幌・北署が2月下旬に情報提供を呼びかけたところ「自分のものではないか」などの
相談が8日昼までに13件寄せられた。署は調査を進めているが特定には至っていない。
署によると現金は1月30日、北区のごみ処理施設で「雑がみ」の中から見つかった。
回収されたのは西区か手稲区と判明したが所有者が分からず、2月21日に報道機関を
通じて特定につながる情報の提供を求めた。

「5千万円がなくなった。昨年夏から最近まで札幌に住んでいた娘か、その彼氏が
一部を持っていったのではないか」。3月1日、京都府内の人から署に電話があった。
札幌市民からはこんな届け出も。「西区まで車で買い物に行って駐車場から徒歩で移動中、
新聞紙に包んだ1千万円を落とした」「家のクローゼットに現金1千万円をしまっていたが
見当たらない。捨ててしまったのかも」。

13件の相談のうち9件で遺失届が出されたが、証拠が足りず経緯は不明なままだ。
札幌市によると、現金を発見したのは市の委託業者のため、発見から3カ月後の
4月30日までに特定されなければ、所有権は市に移る。

https://www.sankei.com/article/20230309-AQM75UF2YBJZBF6KFHBUMPWNTQ/