海底ケーブルの場合、光ファイバーの周辺に金属片などを巻き付けていて、日本とシンガポールを結ぶ海底ケーブル敷設プロジェクト・SJCで使用されるケーブルだと「10トンの力で引っ張られてもちぎれることはない」というほど頑丈に作られています。

そんなケーブルでも、いかりや、漁船が用いる鋼製の網が引っかかると簡単に切れてしまうことがあるそうですが、アジア太平洋ネットワーク情報センター主任科学者のジェフ・ヒューストン氏がAP通信に語ったところによると、台湾海峡の浅い部分であってもこうした破損事例は珍しいとのこと。

2本のケーブルの修復は、早くても次にケーブル敷設船が出せる2023年4月20日になるため、それまで馬祖島ではバックアップとして用意されているマイクロ波通信が用いられます。住民によると、通信速度は光ファイバーよりも著しく遅いとのことです。