大谷翔平の乾杯の音頭から始まった宴は大いに盛り上がった。

 最初に店が用意していたハラミと塩タンからスタートし、後はそれぞれが自由に注文。ロース、カルビ、厚切りタン……。選手たちは思い思いにトングで肉を焼きながら、野球談義に花を咲かせた。
最大で40人が入れる大広間にテーブルは8つ。それぞれが席についていたのは最初だけで、途中からは皆がテーブル間を自由に行き来して肉を頬張り、杯を重ねながら無礼講でコミュニケーションを深めたのだという。

「選手の方々はチームとしてみなさんの時間を過ごしたいと思いますので、私たち従業員はなるべくお邪魔にならないように、と心がけていました。
皆さん物腰が柔らかくて本当にいい方でしたよ。注文もバラバラにされていたのですが、『すみません』とか『ありがとう』などと必ず声をかけてくださって、食器も大量だったので寄せておいてくれたり……。とても和やかで、和気藹々とされていたのが印象的でした」