報われて良かったな!

 チェコは予選を勝ち抜き、初めてWBC本戦出場を決めた。10日に初戦となる中国戦を控える指揮官は「死ぬまでにチェコ代表が東京ドームで戦えたら、どんなに良いだろうって夢でした。夢がかなった。本当に幸せな気持ち」と東京ドームでのプレーに胸を膨らませる。
 そして、今大会に出場する意義として「チェコ、ヨーロッパの中でもっと野球というスポーツが広がって若い人たちが野球に興味を持って取り組んでほしい。今大会でチェコが出ることはその目的に貢献できると思う。必ずや野球人口が広がっていくでしょう」とヨーロッパ全体での野球人気の上昇につながると語った。
 チェコの国内リーグにプロはなく、パベル監督自身も普段は医師であり、選手も消防士や教師、金融アナリストといった様々なバックグラウンドを持つ。それでも「アメリカ、日本、韓国の野球は非常に強いが、WBCにおいてヨーロピアンベースボールを確立したい。そのような気持ちです。我々がフロントに立ってヨーロッパの野球をけん引したい」と決意を語った。