クミ 最初聞いたときは「あるわけないじゃん、WBCだよ? 侍ジャパンだよ?」みたいにまったく信じてなかったんです。本心から。
でも11月か12月だったか、栗山(英樹)監督から水原一平通訳を通して電話がかかってきたんです。
「(出場資格の確認で)ラーズ選手のお母さまのパスポートについて教えてほしい」と。でも、そのあと連絡がなかったので、「とりあえずの確認だったのかもしれない」
と思ったところに、「この日に栗山監督と一平さんとZoomがある」ってラーズから聞かされて、ええええええって(笑)。

――面談中、印象的だった栗山監督の言葉はありますか。

クミ 「プレッシャーに感じてほしくはないんだけど、ラーズが歴史に残る、国外で生まれた(侍ジャパン)第1号選手になるから」という言葉ですね。
そこで改めて気付かされました。そんな大役をラーズが担うんだ……だったら日本で産んでおくべきだったと少し後悔したほど(笑)。

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