「NPBも、さまざまなグッズやキャラクターを利用してなんとか利益を得ようとしているが、いくら大谷のレプリカユニホームがバカ売れしたとしても、利益はMLBに流れる。日本は13年の第3回大会を前に、日本代表のスポンサー権の譲渡や利益配分の改善を求めたが、WBCIからはゼロ回答。選手会が一度は不参加を決議するに至りましたが、その構図はずっと変わらない。交渉の余地すらないのが実情です」(前出の広告代理店関係者)

 経済効果を算出した前出の宮本氏は、「日本の活躍を大いに期待していますが、日本がWBCの収益に多大な貢献をし続けている割には、NPBの負担と分配のバランスが明らかに不公平。こんなにおかしなイベントはありません」と、こう続ける。