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当時の裁判官はその過酷な境遇に共感したのか、「自力で更生し、母親の冥福を祈らせることが相当」として懲役2年6か月、執行猶予3年(求刑懲役3年)という異例の「温情判決」を下した。さらに、「お母さんのためにも幸せに生きていくよう努力して」と声をかけた。

そんな男性の悲劇的な「その後」が報じられたのは、事件から10年を迎えようとしていた2016年1月5日。14年8月、滋賀県大津市の琵琶湖周辺で投身自殺したというのだ。
裁判後、男性は同県草津市の家賃約2万2000円のアパートに1人で暮らしながら働いていた。しかし13年2月、「クビになった」と親族に伝えたのを最後に、音信不通となっていた。