>>730
いてつく強風をものともせず、パワフルに疾駆した。百日草特別でクビ差2着のホウオウプレミアが美浦Wコース3頭併せで一杯に追われ、6ハロン84秒6、ラスト1ハロンは10秒8と破格のタイムをマーク。調教評価は堂々の『S』で、この追い切りのために美浦に駆けつけた岩田康騎手の手応えも抜群だ。
 「ちょっと追っただけ。道中、追い出し、全部が大人になっている。他の馬と比べてイライラしないし、マイペース。道中で掛からないから攻められる」
見守った奥村武調教師は「まだ気難しくて子供っぽいから、もっとどしっと構えてほしい。そんな段階でも、競馬ではいい形で走れている。相手が強いので、どこまでやれるか」と慎重な姿勢を見せつつ、「直線の伸びは思ったより良かった。以前よりウッドで動けるようになってきた」と確かな成長を感じている。
 「これだけの期待馬に乗せてもらえる以上、こっちは結果を求めないといけない。勝たなアカン! 見とけよ!」
 最後は気合十分に締めくくった岩田康騎手。一昨年のセレクトセール当歳で2億7000万円(税抜き)の値が付いた超良血馬にとって、ここが試金石の一戦になる。 (三浦凪沙)