大谷の二刀流…怖いのはどっちつかずよ
元阪神、オリックス監督のデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(55)が、球界の旬の話題などを独特の見解で定義づける「岡田辞典」がスタート。初回のテーマは日本ハム・大谷選手で注目される「二刀流」について。

二刀流なあ。かすかに覚えてるんは、永淵さんやな。今、あないして大谷が言われてるけど、オレは能力的には絶対にバッティングの方が大成すると思う。
ハムは外野はそろってるから、大谷は内野よ。190あるんか(身長193センチ)。メジャーは190のショートがおる。日本人ではそこまで背ぇ高いショートは今までおらへんし、未知数やけど、すごいショートになる可能性が高いんとちゃうか。
両方やりたいゆうのは、厳しい言い方をしたら、考えとしては甘いと思うな。どっかで早く首脳陣が決めたるほうがええ。獲るまでの経緯はあるけど、悪い意味じゃなしに、獲ってもうたら、その後は、獲ったもん(球団)の勝ちやからな。
一番うまく、いいほうに行くように、早よ、どっちかに決めたるのが首脳陣のお役目やんか。ずっと二刀流で(両方で大成)ゆうのは無理よ。
だいたい、そんな簡単にどっちも一流になったら、今までのプロの先輩は一体何やっとってん!ってなるやんか。そやろ。プロは、そんな甘くないゆうのを見せなあかんし、相手は必死で見せてくるんやからな。
考えたら、ハムはいい前例があるしな。中田(翔)がプロでは最初からバッターでやったし、糸井はピッチャーで何年かやって、バッターに転向して大成功やろ。
とにかく、一番怖いのが、どっちつかずやから。どっちも中途半端に終わってもうたとかいうことにならんうちに、早く、どっちか一本に見極めたることやろな。