やっと充分な円安になったのに
日本はプラザ合意以降ずっと通貨高だった
購買力平価基準で考えると、基軸通貨国であるアメリカより物価が高いと評価されてきた
日本円は1980年代後半から2001年、および2009〜2013年にかけて購買力平価を3割以上も上回る懲罰的円高に見舞われ、日本の競争力は著しく劣化し貿易黒字は消えた
これは日本の競争力が円安と技術力の相乗効果で競争力が高すぎた1980年代にアメリカ及びイギリス、ドイツ、フランスがプラザ合意をけしかけたため
通貨高のせいで日本の競争力は失われ、産業が空洞化して対外資産が増加し、更に円が強くなった
今は周りが金利を上げたおかげでようやく円安になった
日本の発展の6〜7割は通貨安による恩恵だ
そもそも安売りでいいし何より海外の物は高くていい 通貨安は輸出が伸びることがいいのではなく、海外の物が高くなる、実質的に関税がかかることが最も重要なんだから
結局成長した国って覇権国のアメリカを除くと、ユーロ安の恩恵を受けたドイツ、沿海部の発展が著しいのに対して、国全体では発展途上国かつ通貨安誘導をしている中国、日本という近隣の国に比べて、通貨高の国に比べてアジア通貨危機や2008〜2009に通貨安になった韓国
通貨安かつ最低限の競争力があれば、同程度の技術力を持った通貨高の国よりも経済が年率0.5%〜0.7%伸びる
今更円安になっても過去の産業が戻らないのは事実だけど、それでも経済複雑性では1位だし、エネルギー価格も下落して円安の恩恵を更に受けやすくなった
何より輸出が伸びるが重要ではなく、他国製品に実質的な関税がかかることが最も重要
あなたが10年後に死んでるならわかるけど、あと20〜30年生きるなら自国の通貨安は喜ぶべきこと
人口逆ボーナスかつ通貨安かつ技術がある国が増えて競争が激しいから、結局のところ通貨安かつ技術力がある国が日本しかない時代のような貿易黒字無双や爆発的な復活は望めないけど、今でも日本は経済複雑性(ecnomic complex index)では1位だし、最高の物は作れない分野でも一定の水準で作れる場合がほとんど
それらの商品は通貨高だったらなんの価値もないが、通貨安ではすごい価値がある