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そして大事なのはここから。
男性の母乳は、少量ならば異常ではないのですが、大量に出る場合はこのプロラクチンに問題があるというのです。
一番問題なのは、プロラクチンを作る腫瘍ができてしまっていること。これがあるとプロラクチンが過剰生産され、母乳がたくさん分泌されてしまうのだとか。

腫瘍は突然できたり大きくなったりするため、ある日急に母乳が出てくることは十分有り得るといいます。
がんではなく腫瘍なので、慌てることはないのですが、母乳が大量に出る場合は医師の診断を早めに受けた方が良いでしょう。

そしてもうひとつ。プロラクチンが増えてしまう薬があるのだそうです。

例えば「スルピリド」という薬。『ドグマチール』などの商品名でも扱われています。
これは割とよく使われる胃薬で、石蔵先生も度々使うそうです。
これには抗うつ作用もあり、精神科に行かなくても内科で「ちょっとうつっぽいですね」という時によく処方される薬なんだそう。

このスルピリドを服用すると、副作用でプロラクチンも増えてしまうというのです。
そうすると、乳腺が張っておっぱいにしこりができるようになります。これを「乳がんじゃないか」と思い乳腺科に駆け込む患者もたまにいるそうです。
処方する際、石蔵先生は患者に必ず説明するそうですが、聞いても忘れてしまう人がいるらしいのです。
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