秋田市郊外の外旭川地区で検討されているサッカーJ2秋田の新スタジアム整備を巡り、秋田県と市の足並みがそろっていない。同地区のまちづくりと合わせた整備を目指す市は4月以降、県と具体的な協議に入る予定だ。しかし、佐竹敬久知事が今月、検討中の施設の機能や事業費に難色を示し、波紋を広げている。(秋田総局・三浦夏子、藤原佳那)

 「私のプライベートな情報だが、建設の専門家からは300億円は超えると聞いている」

 7日の県議会総括審査で、佐竹知事は市が同地区で進めるまちづくりの事業パートナー、イオンタウン(千葉市)が示した約143億円の概算整備費に疑問を示した。