藤浪、侍辞退 右肩炎症で年内ノースロー「シーズン中から痛みが…」

2015年10月23日 05:40 野球

 阪神・藤浪晋太郎投手(21)は22日、右肩の炎症のため、11月に日本と台湾で開催される国際大会「プレミア12」の日本代表を辞退したことを明かした。これにより、年内は投球練習を行わないことが決定的で今後は完治を最優先に、トレーニングに励んでいく。
「シーズン中から肩の痛みがあって、コンディションが苦しい状態で投げていたので」

 シーズンフル回転の代償が少し遅れてやってきてしまった。痛みは優勝争い真っただ中だった9月に発症。軽度であったため、ごまかしながら試合では投げ続けた。
 チームはクライマックスシリーズ・ファーストステージで巨人に敗退。右腕もつかの間の休養を取ったが、患部の違和感は解消されなかったため、今月19日に大阪市内の病院で検査。「右肩関節の炎症」と診断され2、3週間の投球練習禁止が言い渡された。
 「高校時代にも少々痛い時はあったが、これだけ長く続くことはなかったので正直、不安はある。(投球練習は)11月中は無理だと思う。12月も完全ノースローにしようと思っている。焦ってやることはない」
 昨年も12月は肩を休めることに重点を置き投球練習はしなかった。今年も年内にブルペン入りすることは考えていない。日本のエースへのステップアップと目されていた「プレミア12」の辞退には「大会ですし、コンディションが良ければ出たかった」と無念の表情を浮かべた。
 症状的には重いものではなく、この日も鳴尾浜球場での秋季練習に参加して約10メートルの距離でキャッチボールも行った。秋季キャンプにも参加予定で下半身強化などを含めたトレーニングに時間を割くことになりそうだ。