WBCで世界一を達成したレッドソックスの吉田正尚外野手(29)が24日(日本時間25日)、キャンプの本拠地フォートマイヤーズで行われたブレーブス戦に「4番・左翼」で先発。試合前に日米のメディアに対応。優勝の瞬間、ベンチの柵を乗り越えた際に転んだ映像が、SNSで出回る中、「転んだのではなく、受け身を取った」と真相を明らかにした。

 日本列島が熱狂したWBCならではの注目度の産物だった。二刀流・大谷翔平が最後の打者トラウトを空振り三振に打ち取った瞬間、ベンチから一斉にナインが飛び出したが、吉田が柵を乗り越える際に転んだように見える30秒の映像が、Youtubeで「WBC優勝の瞬間吉田こける」の題で投稿され、2日で254万人が再生する事態となった。

 その映像は、レッドソックスのクラブハウスでも話題となり、プエルトリコ代表のヘルナンデス外野手に大笑いされながらイジられた吉田。「あんなとこ撮られてると思わなかった」と苦笑いしつつ、話題のシーンを振り返った。

 「一番は、隣に一平さん(水原通訳)がいて、ぶつかるかなっていうのと、勢いよくいくと脚が張ってたので、けがもあるなって思って、とっさに受け身をとっていた。最善のパフォーマンスを出せたかと思います。苦渋の決断だと思います」と、コケたのではなく、体育の柔道の授業で習った受け身だと強調した。

 こけ方が愛嬌(あいきょう)あるパンダに似ていたことから、それ以来、吉田の元には、パンダの写真が数多く送られてきたという。

 「皆、先に足を(柵に)乗っけてたんです。僕は、(柵に手を置いて身を乗り出し)こう見てたからスタートが遅れた。色々原因を探れば…」と吉田。「そんなトコ、注目してると思わない。皆トラウトとの対決を見ていたから」と冷や汗をぬぐった。

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https://hochi.news/articles/20230325-OHT1T51034.html