前述のように、3月26日の平木氏の決起大会で、予定されていた高市氏の演説はドタキャンになった。

 「その理由として、大臣として東京にいなければならないからだと地元では伝えられた。しかし松本総務相は応援に来ている。高市さんは、自らが出馬させた平木氏が危ういと聞いて、責任逃れのため地元入りを拒んだという話だから、地元は総スカンだ」(自民党の奈良県議)

 2021年の自民党総裁選で高市氏を支援した安倍派の国会議員もこう突き放す。

 「安倍元首相がいるから高市氏は総裁候補になれた。地元の奈良の支援候補が知事選で勝てないとなら、もう先はない。安倍派も高市氏の派閥入りは認めない」

 土俵際に追い込まれた高市氏だが、政治生命が残るかどうかは、この奈良県知事選にかかっている。表舞台から消え去るカウントダウンとなるかどうか。